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日中国交回復35周年記念を祝し |
団長/波多野重雄 |
初日、達拉特旗の「税理士の森」を視察、背丈を越すポプラ林の中に「税理士の森」記念碑が秋の陽に凛として輝く。思わず碑に抱きつき先輩の苦労を偲ぶ。秋風にポプラの葉がそよぎ樹下にはタヌキの住処が3つほど軒を連ね、枯木で入口を蓋っていた。雑草の中からトカゲが足音に驚き飛び出した。近くの管理人の卓日瑪(トルーマ)さん宅で昼食に粟、馬鈴薯、羊などの美味しい蒙古料理をご馳走になる。 新たな「税理士の森」に植樹。前の場所から南へ約2q離れ、「500ha、幅1000m、奥行き5000m、東京ドームの約80倍」の地に昨年から植樹を始めた。付近に「沙漠観光地」が新設されている。前の場所より柔らかい砂地に60〜70cmの穴を堀りポプラを植えた。苗木は乾燥するので植える直前まで水に浸すため運搬が忙しいが、高中生の応援隊が駆け付け捗った。植樹後に高中生と交流し富士山など日本の風景、教育問題に花を咲かせた頃、白雲は俄かに曇り、雷鳴はポツリと水玉を砂上に転げた。慌てて土産のサッカーボールと子供たちからの土産を交換し再会を約した。 新「税理士の森」の調印式の当夜、達拉特旗県副長、鳥蘭紅女史らと借地契約の調印式を挙行。続く歓迎会では伝統的歌姫による儀式の「乾杯」に心酔。翌日も雨、植樹後の雨は恵みの雨と喜ぶ一方、東勝は取付道路が不通となり植樹を中断、活着状況を遠望した。毎年応援してくれる地元の第3上級中学校の生徒らと授業後に交流し、サッカーボールを贈って植樹を委託した。夜は、
隠れ場所なき沙漠の大夕立 炎昼のモンゴル畑に鶏鳴けり 緑化する沙漠に狸住める家 見失う沙漠をはしる白蜥蜴 黄沙生る沙漠にポプラ植えにけり |
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