第7次植樹訪中団に参加して
 
深澤 公弘


 以前から、ぜひ一度参加したいと思っておりましたが、今回は日程の都合も良く、夫婦で参加致しました。事前の説明会では、宿泊施設など悪いと聞いておりましたが、砂漠に植樹に行くので、ある程度は覚悟しておりました。
 7月16日から20日迄、植樹と観光で殆ど自由行動のないスケジュールでしたが、予定通りの日程を消化し、団体行動では皆さんの迷惑にならないよう心掛けておりました。無事に任務を果たすことが出来てほっとしております。
 「百聞は一見に如かず」、実際に現地で二日間、砂漠(砂丘と違い、砂地と赤裸の山岳地帯)にポプラと松の苗木を、根付いて大きく育ってほしいと願いを込めて植えて来ました。
 2日目のクプチ(布車斉)沙漠は、「東京税理士会の森」の記念碑の立っている地域で、今までの植樹した成果が見られ、記念碑の周囲は林の如く樹が成長しておりました。我々は、植樹の休憩時にはその木陰で休むことが出来ました。出発前には予想しえなかった環境で、先人達の努力の結晶に感動しました。
 3日目の東勝区は、黄土高原の土砂が流れないようにする為の植樹活動です。各方面のボランティア団体の植樹が広大な地域に点在しており、少しずつその成果が期待されています。我が訪中団による植樹も、広い山岳地帯の一部分ですが、第5次と第6次の記念碑と共に殆ど枯れること無くしっかり根付いた樹を見届けることが出来、植樹運動の大切さを実感しました。
 東勝区では、地元の住民が多数参加して下さり、事前の穴掘り作業が済んでおりましたので、短時間で山の斜面一帯に松の苗木を沢山植えることが出来ました。植樹の後、第7次植樹訪中団の記念碑の前で写真撮影を行い又、数年後に訪れる人に植樹の成果を見届けてほしいとの願いを込め、地元住民の人達と交歓して高原を後にしました。
 後半の日程は、万里の長城、天安門広場、故宮博物館などを見物して、北京市内のホテルを最後に5日間に旅を終えました。
 紙面の関係で充分言い尽くせないのは残念ですが、最後に平山団長他、皆さんには大変お世話になりました。この運動が末長く継続し、地球に自然な環境を作る運動が広がって行くことを切望します。まだ運動を知らない方もおります。今後も積極的に推進して行く必要があります。