内モンゴルの大地に立って
団員/岩本 澄子

 『今日申し込んで来たよ』、『私も?』こんな会話から植樹への旅が始まりました。
  長い移動が終わり、包頭に降り立ったのは夜中でした。見上げる空に星が見えない。
  なぜ? 天気は良いはずなのに・・・。
  以前に植樹した地区を見に行きました。大きく育った緑の木々。そして蝶、トンボ、カエル、トカゲ等の昆虫や小動物。カササギやタヌキの巣等、沙漠であった地域が再生している姿に、言いようのない感動を覚え、涙が出そうになりました。
  一人の力は小さなものですが、それがまとまり、継続して行われた事によって、大きな緑が広がってきている事実! 私が植える木々もその中の一本として、しっかり根付き生長きしてほしいと願いました。
  数日の滞在でしたが、中国の雄大さ、奥深さ、自然のすばらしさに感動しました。が反面、かつての日本と同じ公害や環境破壊の道を進んでいるようにも思えました。草の根の交流を続けることによって、少しでも問題が解決され、豊かな自然が戻ってくる事を願っています。