植樹が広がる、植樹で広がる心の絆

 

東北植樹 第七次被災地植樹団

実を結びはじめた東北植樹

 

  今期も、第7次東北植樹を、30年10月14・15日に41名の参加を得て実施することができました。
 今回、植樹は一日目の女川町のみで、29年にできた駅前のホテル・エルファロの芝植えと、仮植樹地での花海棠6本でした。当初予定では、新庁舎の外構への植樹でしたが、整備が間に合わずに、植樹団一同は物足りなさもありましたが、仮植樹地は岩石もあり大変な作業でした。  町の復興は進んでいて、新たに漁業組合の施設もでき、高台への住宅移転も順調になされているようで、後1、2年で公園もできて町の復興作業は目標達成となるようです。
 ただ、建物設備はできても緑などの環境整備はまだまだなので、私達の支援が続くようにお願いしたいと言われ、植樹団一同も今後の協力を約束しました。
 女川の駅前商店街は、ちょうど「商工祭・女川サイコー祭り」開催日と重なり、大勢の見物人とよさこいの衣装を着けた人々で賑わっていました。
 この日は、天候に恵まれ心地よい日差しのもと、見物客は思い思いに店舗の前でバーベキューや飲み物を口にしながら楽しんでいる様子でした。
 私達も植樹地がここだけなので、祭りを見たり、お店をのぞいたりとゆっくり町の様子を見ることができました。これまでに植えた花海棠は、海からの風や太陽の当たり具合により生育に遅れの木もありますが、春にはピンクの花が咲いたとのことでした。
 震災前とその直後の地形とは全く異なり、案内をしてくれた観光課の阿部さんは、近代的な街に様変わりしてしまい、まだ町に慣れないと話してくれました。 
 二日目は、これまでの植樹地に成長の視察に行きました。
 生育が一番心配な山元町・楽天イーグルスの野球グランドの藪椿は、植樹した翌年に見たときは枯れてしまうのではと心配しましたが、6割ぐらいが活着していて椿の小さな実を見つけてほっとしました。「何とか成長してね、頑張って」と思わず声をかけてしまいそうになりました。
 そのあと、第5次(28年)に相馬の磯部加工組合に植えた車輪梅と、第6次(29年)の南相馬の鹿島浄化センターの寒椿を見てきました。どちらも3月には可愛いい花が咲いたそうで、ここは管理も行き届いているので成育は安心です。
 震災後7年の年月は、東北の地の人々には長い復興への闘いとなっています。
 少しでも早く人々が緑の山と美しい花で震災前の自然豊かな地で安心して暮らせて行けるようになればと願います。
 当基金のささやかな活動が地元の人々の一助になることを願い、これからも東北の緑化活動を続けて行きます。
 皆様方には、一層のご支援をよろしくお願いいたします。(理事長 石田 通野)

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