内モンゴルで薄茶のお点前

杉本當正

 東勝ホテルで開催された地元市主催の歓迎晩餐会には、市安源副市長や同市青年連合会奇巴図主席などが出席された。先ず、中国語で波多野団長が熱烈な歓迎の謝辞を述べた後、馬頭琴の伴奏で女性歌手による歓迎の大変甲高い声の歌、それに合わせての乾杯が次々行われた。


 宴酣となるや、先ず、近藤副団長の中国語による歌「アルランシャン」が喝采を浴びた。私は、最後に薄茶のお点前を披露した。


  お茶は、大阪の三丘園詰「松の嶺」、茶道具の茶碗、茶筅、茶杓は携帯用の小ぶりのものである。現地のスーパーで調達した茶碗や借用した建水とポット入りのお湯、持参した帛紗などでお点前は無事終了。奇巴図主席などには、大変興味深くご覧戴き、一服召し上がって戴いた。同行の方々のカメラの放列や「まさか中国でお薄が戴けるなんて!」とのお褒めの言葉も戴いた。


  ちなみに、現地で調達した茶碗は2元(28円)であった。