初めての沙漠と植樹

石井美夏

 青い空、地平線まで続く砂の丘、荒涼とした沙漠を生まれて初めて目にし、ラクダに乗りながら、本当にこの不毛の大地に緑が育つのかと不安になりました。でも、その後第9次までの植樹地を訪れ、植えた木が根付き草が茂る「税理士の森」の青々とした緑に目を見張りました。トルーマさん宅で山羊肉の肉じゃがやチャイ(内蒙古式塩味ミルクティ)を食べてパワー充填。シャベルを手に意気込んで穴を掘り始めました。砂は掘った脇から崩れてしまうので少し手こずりましたが、何とか用意した苗木を植え終えました。沙漠の中に立つこの苗木達がいつしか根付き、青々とした森に育つことを願い、彼の地を後にしました。もう一度それを確かめに内蒙古を訪れたい。