悠久の風を感じて

岸本 秀久

 内モンゴル奈曼旗の平原を渡る風に「悠久」を感じながら、慣れぬ手つきで樹を植えている私、奈曼一中の男女生徒3人が、こちらは手際よく植樹を手伝ってくれる。「うん、これで良し。」と日本語で言ってみる、分かろう筈もない、が、何となく理解してくれている表情が感じられる。少し向こうで、地下足袋を履いて、腰に手ぬぐいをぶら下げ、スコップで一所懸命に穴を掘っている“おじさん”が波多野理事長である。そう、私は、東京税理士会NPO法人モア・グリーン・ゴビ税理士の森基金、第13次植樹訪中団の一員として参加してきた。
 奈曼旗での植樹活動で心に残ったのは、活動への『熱意』である。理事長の熱い想いは、共青団史明星書記の若さをも圧倒していた。歓迎レセブションで孫ほど年の違う青年団長との38度白酒一気飲み共演は、この植樹事業の将来に亘る成功を確信予感出来た。内モンゴル大平原と東京税理士会とは、別物ではあるが、懐の深さ感じさせる「風」がある、我が近畿会にも欲しく思う。「悠久」を堪能出来た素晴らしく、思い出深い旅をありがとうございました。謝々。