無事な成育を願って

 石原 明子

 総勢22名のメンバーに入れていただき、モア・グリーン・ゴビ税理士の森第13次植樹訪中団にこのたび参加させていただきました。
 ゴビ砂漠と聞いただけで、地図を見ても想像がつかず、皆様にくっついて行かせていただいたのが実感でした。まず、成田から北京に向かい、夜7時44分発の夜行寝台車で11時間半、東京と福岡くらいの700qの先で降りたのは、内モンゴル自治区にある奈曼旗(ナイマンキ)という駅でした。日本のようにプラットホームが高く造られてなく、地面に降り立ったのです。
  早速、ホテルで着替えバスに乗り植樹地の昴乃村(ダイナスン)へ向いました。
  本年より30年に及びこの地において約300haの大地に松やポプラ、砂柳、楡等を混植した混合林の造成を開始するとのことでした。
  その記念すべき第1年目のその契約書調印式典に参加させていただくとともに、青年連合会のメンバー、地元中学生数十名のお手伝いをいただき植樹させていただきました。
  言語の通じない中国の方々と共同作業している不思議な時を過ごしながら、か細い苗木を見ていると、「無事に成育してください。」と願って作業している自分がおりました。
  このたび、参加されておられた他の税理士の先輩の中に、初期から断続的に参加され続けておられる方もおられ、初期の全滅や、羊などの家畜の餌となって成育できなかった歴史のうえに、前植樹地の成功があり、今回よりの壮大なお約束があることも聞き及ぶことができました。
  貴重な先輩方の想いを引継がせていただき、このような経験をさせていただいたことは、13次まで引継がれてこられたご苦労や経験のうえにあることを深く感じ、活動に参加させていただいた喜びとともに日中双方の人々の相互理解の心とゴビ砂漠の大地に、深く苗が根付いてくれることを深く願っております。