奈曼旗植樹訪問記

伊藤 武郎

 私は昨年にもダラトキ地方での植樹活動に参加したのですが、その時はすでに中国に於いても真剣に植樹の意義と必要性を理解していて、現実に法律をもって植樹を推進している状況をみました。それで、「モア・グリーン・ゴビ税理士の森基金」が行っている年に1回程度の植樹活動がどの程度必要性や実効性を現状に於いて持っているのかについてや、疑問を感じていることもありました。しかし中国は広く、まだまだ植樹を進めて行かねばならない処は多く、遠く日本からこの活動の為に来るということが、現地の行政責任者や教育関係者に接してみて、その地方にとって大きな刺激や励みになっているであろうと強く感じました。但し我々があくまで謙虚に振る舞うということが条件ですが。隅々訪問期間中に中国では尖閣諸島問題で反日的な運動もありましたが、一般の人々に肌で接する友好的な触れ合いがきっとボディーブローのように浸透して、結局のところ日中の決裂を避けさせる大きな力となるであろうと思っています。