植樹の難しさを痛感

岡田光一郎

 昨年はじめて、NPO法人モア・グリーン・ゴビ税理士の森基金主催の、第13次植樹訪中団に団長として参加した。場所は、それまで植樹を行ってきた達拉特旗(ダラトキ)から同じ内モンゴル自治区内の奈曼旗(ナイマンキ)という所に変更した。今年は、この一年で我々が植樹した木々がどれだけ成長したかを検証するために、第14次植樹訪中団に参加することにした。
  しかし、たまたま日税連の常務理事会と重なってしまい、残念ながら一日遅れで出発したため植樹活動に参加する事が叶わなかった。何とか現地の方々との交流会には間に合い、話をお伺いしたところ、昨年一年間の降雨量が98oしかなく干ばつが進んでしまい、残念ながら昨年の成果は全く見られなかったようである。干ばつ災害の典型、地球の砂漠化である。モンゴル草原の砂漠化を少しでも防ごうと、一人一人が願いを込めて一本ずつ松等の木々を植えるのである。同様の活動はホンダ・コマツという大企業を初めとして200〜300の団体が税理士会よりももっと積極的に活動しているとの事である。
  私と家内は、植樹をしないで食事をしに行ったようなもので、東北地方の中華料理とバスはもう見たくもない、という気持ちで帰国した。と言うのは、東北地方の料理は野菜中心であまりしつこくなくて良いのだが、毎日昼食まで豪華だったためにちょっとうんざりした。(昼食はもっと簡単なもので良い)そしてナイマンキまでの6時間のとても怖い思いをした車移動、翌日の10時間にも及ぶバスでの移動は本当に疲れた。車で何時間も走っても変わることの無い景色に中国は広いと改めて感じた旅となった。
  MGGもたった一日の植樹活動では如何なものか。次回からは、植樹をする時期・期間・旅程等考え直す必要があるのではないか。