沙漠化と黄砂に勝てることを証明した
団長/神津 信一

 「昔日黄沙満天飛 今朝緑萌鎖黄竜 功在当代利達千秋 ダラトキ人民政府」
  以上の感動的文面が、日本の植樹事業に感謝する文として、第9次植樹団が新規に植樹土地の石碑に刻まれていた。
  ダラトキとは中国北部の内蒙古自治区にある都市であり、東京税理士会が10年の歳月を掛けて植樹をしている場所である。
  第9次植樹団は総員19名で、9月15日から5日間の日程でダラトキ市、東勝市を訪れ植樹活動を行った。
  初日に現地を管理して頂いているトルーマ氏のお宅を訪問、そこから徒歩で1キロ程離れた東京税理士会の森を散策した。
  氏の家周辺から森までは、トウモロコシ畑、羊の飼育場とそれに連なる草原である。鳥がさえずり、狸やウサギがいて、10年前は全面が沙漠であったとは信じ難い、緑のオアシスである。
  ガイド役のリュウ氏は「日本の税理士の皆様が来てポプラを植えたら、経済的にも豊かな土地となった。悩みの黄砂も、昨年は一度舞っただけである。沙漠化と黄砂の自然の脅威には植樹をすれば勝てることを、皆様が実証してくれた。」と熱弁を奮ってくれた。
  植樹を通じ、現地高校生及び地元の住人とコミュニケーションがとれ、思い出と感動盛りだくさんの旅程であった。
  「地球を守る」そんな大それたことが「できる」と実感できるこの運動が、継続され発展することを、切に望むものである。まさにモア・グリーン・ゴビである。