訪中植樹団に参加して
寺端 美津子

 夫に誘われ安易な気持ちで植樹に参加した私には、なかなかハードな活動の旅になってしまいましたが、ボランティアの高校生や参加した皆様に助けられて充実感の得られる楽しい旅にもなりました。
  実際にスコップを手に持ち穴を掘り、深さを測りポプラを植え、また松の苗木を植えた後は、管理してくださる方にお願いすることになりましたが、一本でも多く根付くようにと祈るばかりです。今回も何年か前に植樹したところを何箇所か見せて頂き、私達の植えた木もあのようにきっと育ってくれるだろうと、期待と共に安心をももたらせてくれました。
 昔、まだ高校生の頃、奉仕活動で日赤病院へ洗って乾いたガーゼや包帯をたたみに行ったり、動物園にお客さんの通る通路の掃除に通ったことがあります。その仕事は本当に誰にでもできる簡単な仕事ですが、ひとつ難しいと思うことがありました。それは継続させるということです。一度限りの活動は比較的簡単にできますが、夏休み中に何回訪問して何をやると決めた以上は、相手も当てにして待っていてくれます。それは奉仕活動だからと反故にする訳にはいきません。人数の割り振りや都合の悪くなった人の代わりの人を探したりと、なかなか思うようにはいきませんでした。
  今回この植樹活動に参加させていただき、既に八回目を迎えたこの活動が、関係者の努力と皆様の理解とで継続されているのを心からすばらしいことだと思い、自分をも含む一般の人たちが少しでもこれからの環境問題。自分達の問題の解決の一端になるという自覚が芽生えて、長く参加されることを願い、また何年か後に、自分が植樹した木が健やかに育ってくれているのを見に、参加できれば良いなーと希望を持っているところです。