モア・グリーンゴビ 第8次植樹訪中団に参加して
町田 夕起子

 9月16日午前10時55分成田発、中国東方航空機で北京に向かったその機内での事、私の隣に座ったその青年は客室乗務員と流暢な中国語で会話を交わす傍ら、友人らしき青年とは日本語で普通に話していました。私はその青年に行き先を問われましたので、私たちはゴビ砂漠へ植樹をしに行くと答えたところ、「えつ!テレビニュースで知っていたけど実際に植樹に行く方にお会いできるなんて感激です!今回もテレビの取材があるのですか?」と意外な反応に私の方が驚きました。聞いてみるとその青年は敦煌に近い所の出身で、日本に留学して10年位になり、今は東京の大学院で法学を学び、今回は友人を案内して敦煌へ里帰りを兼ねた旅なのだそうでした。その後私は、NPO法人「モア・グリーン・ゴビ」の説明等をしているうち、あっという間に北京に着いてしまいました。
  2日目は植樹活動の1日目、地元の高校生と一緒になって穴を掘り、ポプラを植え根元の幹を保護するため金網を1本、1本巻く作業をしている時、地元のTV局から取材にきていました。昨日の青年はきっとこのTVニュースを見たくて聞いてくれたのかと思いました。
  3日目の植樹は、広大な渓谷のような東勝での植樹。一歩踏み外したら大変な事になりそうな場所にも、地元村民の方や日本語学校の生徒さん達と松の苗を植樹。この地は植樹団の諸先輩方も汗を流され、その苗がしっかり根付いて育っている姿を確認してきました。
  今回私はNPO法人の一会員として参加させていただきましたが、東京会事務局在職時に当時の永井広報部長の元で、モア・グリーン・ゴビ運動の初期時をお手伝いさせていただいておりましたので、実際に砂漠に樹を植えることが出来て一入感慨深いものでした。
  また、私事ですが一昨日、初孫の男児が誕生いたしました。いつの日かこの孫と一緒に私たちが植えた樹の姿を確認しに行きたいなと夢を描いているところです。