共に頑張りあいたい

太田誠一

 東京税理士会と当産業開発青年協会のお付き合いはもう一六年になり、植樹団を派遣するようになってからでも十二年になります。
  生まれた子供も中学生になるのですから、植えた木も大きくなり、数メートルの高さになり、幹は太いものは十センチを超えたのもあります。
  モア・グリーン・ゴビ税理士の森基金が設立され、基金として独自の場所での植林も三年目を迎えました。しかしこの周辺は雑草が茂るようになり、植え始めた当時のこれが沙漠だ…というような景観では無くなり、サバンナ風に変わってきています。
  これは素晴らしいことですが、沙漠での植樹と謳っているのだから雑草等のない沙漠でとの思いもあるようで、来年からはもっと沙漠的な場所を探すことになっています。
  それと直ぐ近くに沙漠の観光地が出来て植樹をしているすぐ沙漠を観光目的で走り回る人がいるのでは気分的にも面白くないということも手伝っています。
  沙漠観光の客は中国南部や韓国の人が多いようですが、生活圏に沙漠のない人からすれば一度は見てみたい…というのも人情かと思いますが、そんな金があるなら植樹に回せと叫びたくなるのは私一人ではないでしょう。
  中国は今経済発展も目覚ましく、日本が追い越されるとの話もあります。最初の頃はどの都市に行っても自転車の洪水で、通勤時などは自動車も走れないほどでした。
  今自動車があふれ、北京などは混雑で走るのが困難になっています。しかし今回気付いたことは電動バイクが増えたことです。特に東北地方に行くと普通のガソリンバイクよりも電動の方が多くなっていました。この部分は環境的に日本を越えたかもしれません。この電動バイクを夜駐車させて充電するというような商売も出来ていました。さすが中国人は商売がうまいと感心させられました。
  しかし経済的にどうなっても沙漠を緑化する必要度は高くこそなれなくなることはありません。ますますその必要度を高めていると思います。共に頑張りあいたいと思います。
  今回の植樹団は少人数で植えた数も少ないものでしたが、参加した方々の親密度は高かったと思います。作業はいろいろ大変なこともありました。本当にご苦労様を申し上げたいと存じます。