数年後の成長を楽しみに

太田 誠一

 今年は7月と久しぶり真夏でした。この時期、中国北部はどこもアカシアの花が満開で通常の白、それに黄色、紅、紫と多彩な花の出迎えを受けました。特に北京市の樹木がエンジュですが、アカシアのことです。正確には違う木ともいいますが、見分けるのは困難ですし、皆同じものとの認識です。そんな違いより色と花の違いを楽しんでいるのでしょう。上海は紅色が多いと聞きますから、さぞ綺麗だったのではと思います。上海の道路を覆うアカシアの街路樹は有名ですが、暑い上海ならではの工夫と思います。
  「税理士の森」のポプラも上海のアカシアのように木陰を作ってくれましたが、暑さは特別でした。ダラトキで初めて応援のない植樹となりましたが、学生の夏休みとの関係で一考を要する課題で来年の参考にする必要があると思います。
  トンションは第3上級中学の学生と地元農家が応援に来てくれました。この数年間培ってきたパターンであり、税理士会の植樹団がこの学校に日本語科を作ったと言っても過言ではありません。ただ、心配なのは、トンションはどこを掘っても石炭が出るとかで、今年植えた辺りも新たな掘削の対象地として地要さされている…との話を聞きました。そうなると植えたものは守れ、と言っても無理があります。他の所に移植するからといった話にならないとも限りません。もの凄い勢いで変革しているトンションは、植林地としては課題が残りそうです。
  ともあれ、皆さんご苦労様でした。それぞれに楽しんでの植樹であったと思いますが、数年後どの位成長したかの確認のために、またご一緒出来れば幸いです。全員無事で植樹活動を終えられたこと、皆さんと共に喜び合いたいと存じます。