第12次植樹訪中団に参加して

土方 れい子

 平成21年6月9日に中野支部の永井陽子先生から「環境問題に関心がありますか」と電話でお誘いを頂き、砂漠での植樹に興味があったため、今回の植樹訪中団に参加することになりました。
  2日目の午前中は前の税理士の森を見学しました。8年前は何もない砂漠でしたが、今では草が生えポプラも育ち砂地ではありますが砂漠というより草原です。昔はもともと草原で、羊・ヤギ・馬等を過放牧したために砂漠化した場所なので地下には水脈もあり井戸を掘れば水が出る所と聞いて砂漠での植樹に納得がいきました。今は自由放牧は禁止され、国の方針で「退牧還草」放牧を止めて草原に戻す、「退耕還林」耕作を止めて林に戻す運動が行われ、一人が年間10本の木を植えなければならないとの事です。
 午後はいよいよ植樹です。砂に60センチほどの深さの穴を掘りポプラの苗木を植え40センチほど埋めます。管理者が潅水後残りを埋める予定でしたが、潅水時期が不明のため急遽残りも埋めることになりました。
 3日目は断崖があちこちにある台地での植樹です。高校生とボランティアの方が既に植え穴を掘ってあり私たちはその底に30センチほど穴を堀り松を植えました。この植え穴は水平溝という方式で土砂流失を防ぎ、雨を貯め、風を避ける役割をします。ここでも以前は砂漠だったところに木が植えられ緑化活動が行われていました。
  モア・グリーン・ゴビの活動が17年目で今回が12回目の派遣です。活動を始めた頃は砂漠・禿山の状態が今では国や日中青年団協議会等の植樹活動も行われ、次第に草原・緑の山となって来ています。モア・グリーン・ゴビの活動を立上げ継続して来た諸先生方の情熱と努力と貢献の成果に深い感銘を受けました。