第12次植樹団に参加して

佐藤 雅子

 東京会会報に載るモア・グリーン・ゴビの活動をすばらしいと読んでいましたが、今回「植樹団の人数が足りない」と聞き、参加させていただきました。
  植樹第1日目の朝は雨でした。沙漠の地で雨は貴重、「皆さんがもたらしてくれた」とガイドさんにおだてられながら、午前中は前年までの植樹の成果を見学しました。
  昼食は今年もトルーマさんのお宅でご馳走になりました。羊肉とジャガイモの煮物は大変おいしく、お腹いっぱいいただきました。バターや牛乳、どれも本物の手作り、よく熟れたスイカは今回の旅行中でもっともおいしかったです。
  言葉は通じなかったけれど微笑とともに17人分もの昼食を一生懸命作っていただいたことは心から感謝、満腹になって力がついたので「がんばって植えよう」と現地に向いました。
  雨は午前中に上がってしまっていて砂地は掘ってもぬれておらず、土は重くもありませんでした。植樹の合間合間には、数回参加の先生方が以前に植樹したポプラの成長振りに感動する言葉や植樹前の沙漠だった状況のお話、パオでの宿泊経験談を聞いて、改めてすばらしい活動をされてきたのだと認識しました。
  2日目は現地の高校生と地元の農家の方々のお手伝いをいただきながら松を植えました。
  こちらは砂地とはちょっと違った固い土で、スコップも弾みをつけて掘りました。
  農家の方々に女子高生のカタコト(失礼)英語通訳で教えてもらいながら植樹できたことは、心の交流もできてとても有意義でした。
  すでに現地では毎年一人10本の植樹義務が課されているそうで、帰りのバスの車窓からは茶色の地肌に沢山の苗木が植えられている風景を見ることができました。
  今回、病をおして率いてくださった倉又団長、コーディネーターの太田様、事務局の小原様に心から感謝し、何時か今回の植樹の成果を見届けられたらと考えています。